東京大学物性研究所では、理⼯系の研究分野で現在少数である女性研究者のより一層の活躍及び割合増加をサポートするため、2021年度よりISSP Women’s weekというイベントを開催しています。 この期間中には部門・施設セミナーに加えて女子大学⽣や大学院⽣、女性研究者のためのイベントや研究交流会等を開催し、男女問わず学びやすく働きやすい場を作っていくための議論の機会を提供します。皆さま是非ご参加下さい。
「Informal Biophysics Seminar」 11/6(木)
日時:2025年11月6日(木) 14:30 – 15:30
場所:物性研究所4F林研
講師:政池知子先生
所属:東京理科大学
題目:粘液流を生み出す気管上皮繊毛の運動
「やっぱり物理が好き!」~物理に進んだ女子学生・院⽣のキャリア~ 11/8(土)
物理分野に進学した女子⼤⽣・大学院⽣を支援するために、様々な講師の方をお招きしキャリアパスなどについてご講演ごいただきます。
「令和7年度 第7回 強磁場コラボラトリー オンラインセミナー」 11/12(水)
日時:2025年11月12日(水) 11:00 – 12:00
場所:オンライン(Zoom)
講師:木村健太 准教授
所属:大阪公立大学工学研究科
題目:空間反転対称性の破れた磁性体における磁場応答
要旨:空間反転対称性が破れた磁性体では、電気磁気効果や非相反光学応答など、多彩な電磁応答が現れることが知られている。本セミナーでは、講演者らがこれまで開発してきた空間非対称磁性体を例に、「強磁場」下での測定によって「弱磁場(ゼロ磁場)」領域の物性を読み解いた研究を紹介する。また、磁気特性の磁場応答を、誘電特性や光応答を調べることによって明らかにした最近の研究についても取り上げる。さらに、40代前半の研究者として、子育てと研究を両立する中で感じてきたことについても話す。
「理論セミナー」11/12(水)
日時:2025年11月12日(水) 16:00 – 17:00
場所:物性研究所6階 第5セミナー室(A615) / オンライン(Zoom)
講師:篠田 恵子
所属:大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所
題目:Sim2Realマテリアルインフォマティクスによる生分解性高分子
設計:MDデータベースと転移学習の融合に向けて
要旨:近年、マテリアルインフォマティクス(MI)の進展により、実験・シミュレーション・機械学習を統合した材料設計が注目されている。本研究では、生分解性高分子材料を対象として、分子動力学(MD)によるデータベース構築と、機械学習による物性・生分解性予測を連携させるSim2Real型アプローチを目指している。まず、ポリエステル系化合物を題材に、複数物性(Tgなど)を同時学習するマルチタスク事前学習モデルを構築し、特徴抽出型の転移学習により生分解性(二値分類)を予測した。今後は、富岳を用いて得られるセルロース誘導体のMDシミュレーションデータをソースとして活用し、実験的生分解性との対応を通じて、仮想設計空間から実材料設計への橋渡しを目指す。本講演では、高分子MIの理論的基盤とSim2Real転移の展望について議論する。
ISSP women’s week 研究交流会 11/13(木) (大講義室+ZOOM)
活躍する女性研究者の方々からの講演や、男女問わずライフワークバランスやダイバーシティ&インクルージョンについての議論の機会を提供します。
ロールプレイ研修 11/14(金) (大講義室) (共催:多様性包摂センター)

